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2021年8月12日の大崎裕史の今日の一杯

東京都板橋区下板橋

ラーメン+野菜マシ(無料もあるが有料の方)

自家製麺 No11 @板橋区役所前/下板橋/大山

行きたいのに場所やら営業時間やタイミングなどでなかなか行けないお店がある。私にとってはそれがここ。

富士丸出身で2019年7月11日にオープン。
どの駅からもそこそこあり、そんな場所に決めたのは、20年以上前に友人が亡くなった場所の近くだから。事故った高速の上からその友人が見守ってくれるんじゃないかと。(いい話だ)

そして、店名の「11」は店主にとっての運命的な数字でそれを名付けた。その友人のなくなった日、そして奥さんの誕生日、サッカーをやっていたときの背番号などいろいろ。もちろんオープン日も11日。ちなみに店名は「NO11」で「NO.11」ではない。“.”がないのだ。

店主の木村さんは“マサ”と呼ばれており、ラーメン歴は長い。「ラーメン二郎 よしぐま」が「○二郎(通称マルジ)」になった頃に働き始め、初の支店となる「ラーメン〇二郎 板橋南町店」の店長を任せられる。十年ちょっと働いて一時、グループを抜けるが復活し、西新井大師店の店長に。その後、独立という流れ。

明るい性格でもあり、多くの店主と親交がある。「営業中」を示す看板(板)は“笑顔中”となっているが書いてくれたのは、「スタミナ満点らーめん すず鬼」を始めとする人気店をいくつも立ち上げた“すーさん”。意外な人脈だ。

二周年のイベントでは前日21時過ぎから並び始め、午前6時には20人以上が並んだとか。それほどの人気店。

私はといえば、開店してすぐに行きたいリストに入れていたが、夜のみ営業(土日は昼もやっていた)だったのでなかなかタイミングが合わず、気が付けば丸二年が経っていた。
コロナ禍で営業時間が変更になり、今は昼営業にシフト。これはチャンス、と狙っていたのである。
行列のできる人気店なので暑い日なら並びも少ないのでは?と真夏日の11時過ぎに行ってみる。会社によっては夏季休暇も始まったタイミングでもあり、イチかバチかではあったが11時ちょい過ぎで待ちは一人だけ。ラッキー!

事前の調査は十分である。店内の券売機で買ってから並ぶ。麺の量は普通(350gくらい)、少なめ(250gくらい)、半分(175gくらい)。3分の1も頼めばやってくれるそう。スタッフが券を回収に来た時に麺の量を申告。

私はラーメン850円で麺少なめを申告し(それでも多い)、無料の『野菜ちょい増し』ではなく、60円の野菜増しにした。野菜はスープで煮込んだクタ系であることも承知。あぶら増し 30円、生玉子 60円、とろり味玉 100円、生姜ダレ 50円なんていう魅力的なトッピングもある。近くて通えるならいろいろ試したいほどだ。

事前に食券を回収しているせいか、席に座ってからは出てくるのが早い。野菜が見事な山盛りで嬉しい。スープやチャーシューに使うのはすべて国産豚を使用。程良い濃さで食べやすい。麺は自家製極太平打ち縮れ麺。麺は「凪」出身の麺担当スタッフに任せている。大きな豚は柔らかく煮込まれ、実においしい。

女性への気遣いもあり、その結果か、女性客も増えているようだ。遠い方へは自社通販サイトがある。

この系統にしては明るく元気で接客が心地良く、味ももちろん、そのあたりも人気の理由なのだろう。
ラーメンデータベースでは95.54とポイントも高い。私のように行きそびれていた人もぜひ、この機会にどうぞ。

お店データ

自家製麺 No11

自家製麺 No11

東京都板橋区大山金井町14-12(下板橋)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。